「遠友夜学校」に学ぶ”遠友再興塾”
新渡戸稲造夫妻が創設した遠友学校の精神を学ぶ

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Author:遠友再興塾
札幌の誇り、教育の基、文化の香り、遠友夜学校の再興を目指す”遠友再興塾”
<遠友再興塾・事務局>
〒060-0053札幌市中央区南3条東3丁目マルキン本社ビル5F
〇連絡先
Fax:011-894-5530
mail:inazo@utopia.ocn.ne.jp 
📱:090-2699-4392
担当:木村良三(イナゾーアーキテクツ)



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総会報告

4月18日遠友再興塾 第2回総会を開催
 議案の28年度事業報告、収支決算報告。
      29年度事業計画と収支予算。
      規約改正の件。
以上報告事項、決議事項につき全て議決し終了。

※特に規約改正では賛助会員を設けております。➡遠友再興塾規約
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教育勅語

教育勅語に対する見方

 道徳教育を重視した新渡戸は、教育勅語についても率直な見解を述べ、特にその扱いにおける国家主義的な傾向を批判している。

 教育勅語で強調されているのは、孝行、友愛、夫婦の和、朋友の信、謙遜、博愛、修学習業、知能啓発、徳器成就、公益世務、遵法、義勇奉公、という十二の徳目である。これを武士道の徳目と比べると、内容的にはかなり共通するところが多い。実際、新渡戸自身は、教育勅語には武士道で教え込まれたすべてが含まれているだけでなく、さらによいことには、それらが要約した形で表現されていたと考えていた。すなわち、終身教育の中核となった教育勅語について、その中身は高く評価していた。

 しかしその一方で、教育勅語にその教え方を誤ったために期待する効果を示すことができなかったと述べている。彼が問題にしたのは、本来普遍的性格をもっていたはずの教育勅語が、学校教育の中では「国民道徳」として国家という枠内に閉じ込められてしまったことであった。

 新渡戸のこうした見方は、それ以前から一貫して変わっていない。『日本国民』においても、「勅語の専ら国民的な注解だけでなく、もっと普遍的な注解が必要である」として、たとえば忠は主人に対する関係だけに終わってはいけないこと、誠実は隣人との対応に限れてはいけないこと、慈悲に地理的境界があってはならないことを指摘していた。

 教育勅語に発布四十年を迎えた1930(昭和5)年に『実業之日本』誌に寄稿した論文においても、「教育勅語ほど、人の義務を明に明記された文は世に少なかろうと思う。読めば読むほど味があり、かつまた恐れ多くも明治天皇の国民を指導せらるる大御心の一端が窺われる」と述べてこれを評価する一方で、その教え方が誤っていたために、期待する効果を示さなかったと論じている。彼が問題にしたのは、忠君愛国ばかりが強調されたために、子供たちは「目の前にある、そしてその日その日に行わねばならぬ義務の重きを知らずして、一旦綬急ある非常の時の義務を教えられる」ことであった。これまでのように教育勅語を朗読するだけでは、「陛下の大御心にかなったものとは思わない」と考えていたのである。

 「日本」においても新渡戸は、教育勅語は煥発されると多くの解説や注釈が登場し、それが「国民道徳」と呼ばれる基準を国民に提供することになったと述べる。その結果、教育勅語はもともと普遍的真理であったにもかかわらず、それに基づく修身教育は「国民道徳」として日本特有のものとなってしまったと批判したのである。それはちょうど、本来は普遍的な責務を説いた「十戒」の解説を意味するはずのものであったが、「キリスト教倫理」として狭い範囲に限定されるようになったのと同じことだとも説明している。

 誤解のないように言えば、新渡戸は忠君愛国を否定しているのではない。一高校長の時にも生徒たちに忠君愛国が大切なことを繰り返し説いているし、彼自身、天皇を深く尊崇し、祖国に対する忠誠心に溢れる愛国者であった。彼が批判したのは、忠君愛国そのものではなく、それ以外の徳目が軽視されたことである。目の前にある日常的な義務を果たすことをきちんと教えず、非常時の義勇奉公の義務ばかりを強調したところに問題があることを指摘しているのである。そしてそれが「国民道徳」という狭い範囲に限定されてしまったことを批判しているのである・

<草原克豪著:新渡戸稲造はなぜ「武士道」を書いたのか
       第四章「東洋と西洋は互いに相手から学ぶ必要がある」251~254頁より転載>


教育勅語


【教育勅語の口語文訳】
 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。

 国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。

 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
~国民道徳協会訳文による~


新刊の案内

新渡戸稲造は
  なぜ『武士道』を書いたのか 
愛国心と国際心
                                草原克豪著 PHP新書3月1日第1版

「はじめに」より抜粋
  今日、グローバル化時代を迎え、あらためて日本と日本人の発言力が問われている。
そのためには英語によるコミュニケーション能力を身につける必要もあるだろう。しかし、
発信力とは単なる英語力の問題ではない。大事なのは何を発信するか、何を主張するかである。
伝える中身であり、その人の拠って立つ思想である。
  そのためには、まず祖国の大地にしっかりと根を下していなければならない。自国の歴史や
伝統、文化に対する深い理解と愛情を持ち合わせていなければならない。
新渡戸稲造の発信力を支えたのも、日本の文化への造詣の深さと祖国に対する限りない愛情であり、
それを伝えるべき相手の立場や気持ちを思いやる心であった。


”文化”をまもるとは

昭和59年7月中央勤労青少年ホ-ル ➡ 西側入り口3現在
↑昭和57年7月の中央勤労青少年ホーム 館内に「遠友夜学校記念室」が在りました。

↓今朝、下記のニュースが目に留まりました。
◎寄贈本1万6千冊を10年間放置 岡山・高梁市教委、遺族要請で全て返還

岡山県高梁市の市教委に2006年に贈られた「万葉集」や備中松山藩の儒学 者山田方谷に関する郷土資料などの書籍約1万6千冊が10年間にわたり放置 され、寄贈者の要請を受けて市教委が昨年3月に返還していたことが、山 陽新聞社による市への情報公開請求で分かった。寄贈したのは高野山大 (和歌山県)名誉教授だった故藤森賢一さん=同市出身=の遺族で「利用 されず残念」としている。

藤森さんは高梁高などで国語を教えた後、同大文学部教授を務めた。大学 勤務の傍ら専門家を招いた国文学や医学などの無料講座を市内で開いた。 05年に75歳で亡くなった後、遺族が「源氏物語」「チェーホフ全集」と いった古典、国文学、外国文学のほか、絶版になった哲学や仏教の専門書 など計1万6435冊を寄贈した。

市教委によると、通常、蔵書登録した寄贈本はおおむね1カ月以内に貸 し出す。藤森さんの書籍は当時、約7万冊を収蔵していた高梁中央図書館 の蔵書として登録したが、スペース不足で西に約8キロ離れた旧成羽高体 育館に保管。貸出時に取りに行く人員が割けないことなどから蔵書検索の 対象から除外していたという。

新図書館開館(2月)に伴う蔵書整理で、夏目漱石や内田百けんの全 集、所蔵していない備中松山藩、山田方谷の関連資料などを除き大半の廃 棄を決定。これを知った遺族が全ての返還を求め、現在は藤森さんの市内 の実家に置いている。藤森さんの弟、日出雄さん(78)=大阪府枚方市= は「兄が心血を注ぎ集めた本ばかり。市民のために役立ててほしいと思っ たが残念でならない」と話す。

山陽学園大の菱川廣光特任教授(図書館学)は「寄贈本の取り扱いは図 書館に一任されるのが原則だが、蔵書として受け入れた以上は速やかに利 用者に公開するべきだ」と指摘。高梁市教委社会教育課は「職員数や書庫 の制約で活用できず、遺族、利用者に申し訳ない。今後は寄贈本の取り扱 い基準を明確化するなどして、きちんと対応したい」としている。
山陽新聞デジタル 3/5(日) 8:30配信



全区巡回特別展「新渡戸稲造博士の生涯」

時計台を愛する市民の皆様へ
全区巡回特別展「新渡戸稲造博士の生涯」の開催日程案内
  〇南区区民センターロビー展
   日程:2月3日(金)~2月9日(土)
   時間:9時から閉館時まで(最終日16時)
   場所:南区真駒内町2丁目2-1南区役所隣
  〇厚別区民センターロビー展
   日程:2月24日(金)~2月28日(土)
   時間:9時から閉館時まで(最終日16時)
   場所:厚別区厚別中央1条5丁目厚別区役所隣

主催:一般社団法人 札幌市友会 札幌時計台の会 ☎011-232-5678